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水環境

水質底質などの水環境に関する調査・検討等

公共用水域における水質調査計画に基づく北海道内の河川湖沼などの、水質や底質を対象とした常時監視を始め、水環境改善にかかる調査・計画・実験・検討を行っています。

近年の多様化したニーズに応えるため、ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)やGC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)など高度分析機器を保有し、一斉分析法による農薬・重金属など微量な物質の検出や、水質事故など緊急時にも対応できる体制を整えています。

水環境を保全する上で、有害物質の流入や自然現象により発生する水質異常である水質事故への迅速な対応は重要課題です。規模や原因物質によっては、水道用水の取水停止や生態系の破壊等、社会生活や自然への重大な影響を及ぼす場合があります。

当社では水質事故対策の一環として、河川管理者や関係者を対象とした訓練や講義も行っています。屋外での事故訓練では、様々な現地状況を想定した灯油など汎用油類の流下防止と回収、講義では物質の特性や安全管理も交え、様々な技術分野の方に実践的な解説をしています。

社会貢献事業としては、地域住民、特に小学~高校生を対象とした環境学習や、発展途上国の技術者への環境調査講習の実績が有ります。

 

水質分析状況(GC-MS)

水質分析状況(GC-MS)

調査・検討項目

  • 水質等監視と基準等の達成状況調査
  • 環境基本法に基づく公共用水域の水質調査、水質汚濁防止法に基づく排水調査など
  • ダイオキシン類や内分泌攪乱化学物質等の微量物質調査
  • 水質等監視計画の策定
  • 湖沼など富栄養化現象や濁水長期化現象のモニタリング、対策実験、対策策定
  • ダム等のコンクリート構造物内排水管のスケール(付着物)のモニタリング、対策実験、対策策定
  • 水道原水の臭気発生メカニズムの検討・対策策定
  • 地下水流向調査、工事に伴う周辺地下水位の低下影響範囲の検討
  • 水質事故等の水質異常時の調査・対策検討、モニタリングおよびそれらに関する対策訓練、講習
  • 環境学習

 


 

 

事例紹介

スケール2ダム堤体内排水管のスケール対策

コンクリートダムでは、堤体内の排水設備にスケール(固形付着物)が固着し、維持管理に支障が生じる場合があります。現地観測・水質やスケール成分の分析・文献調査などから、スケール生成機構の解明とその対策を提案し、問題を解決した実績があります。

 

溶出実験2富栄養化水域の水質検討(隔離水塊法による底泥溶出現地試験)

富栄養化水域の水質改善には、嫌気化底泥からの栄養塩類や重金属類の溶出対策が必要です。浚渫や覆砂など対策工の選定や条件設定、施工後の評価に必要な溶出試験は、現地環境に近い条件下での実施が重要です。
隔離水塊法を適用する現地溶出実験に加え、不撹乱採泥器による柱状採泥試料による室内溶出試験等、多くの実績と設備があります。

 

 

担当者より

カスタマーインを第一に、お客様の立場に立って、最良の分析方法や対策案を提案します

河川や湖沼など公共用水域の水質調査・解析等に多くの実績があります。また、油流出事故をはじめとした水質事故調査に対応した多くの実績・ノウハウがあります。困ったときにはお気軽にご相談ください。

環境調査計画部 中西 厚
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