本社社屋
本社社屋は、環境省が実施するレジリエンス強化型ZEB実証事業に参画し、2022年3月に完成しました。本実証事業は、災害時において自立的にエネルギー供給可能な災害時活動拠点施設となるZEBを支援するもので、十勝管内の民間施設として初めて実施されました。
災害時等のレジリエンス強化
・本社社屋は札内川の氾濫区域にありますが、1000年に1回程度発生する洪水でも建物本体が浸水しないような基盤の盛土高、建物の基礎高となっています。
・BCP対策として、停電時、断水時にも活動が継続できるよう、水・電気の緊急用インフラ設備を充実させています。また、非常用電源の一部として電気自動車を活用します。
・講堂を災害時の活動を集約して実施するスペースとして整備(電力の優先供給等)しています。
・ネットワーク回線を追加し、本支店間のバックアップを強化しています。
・安全性と情報漏洩の防止を徹底したセキュリティシステムを導入しています。
脱炭素への取り組み
・南向きで自然エネルギーや省エネルギーシステムを活用し、環境に配慮した建物にしました。
通常の建物と比べてエネルギー消費を55%削減しており、環境省が進めるZEBリーディングオーナーに登録しています。
・大幅な省エネを実現するために、建物の高気密・高断熱化を行い、太陽光発電の再生可能エネルギーの有効利用、空調や照明などの高効率化の設備を導入しました。
・BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)により、エネルギーの使用状況を監視し、無駄なエネルギー使用をなくします。
就労環境の改善
・部門間の連携をとりやすくするため、仕切りがない見通しがきくオフィスとしています。
・リフレッシュコーナー等を設置し、オープンコミュニケーションの活性化を図っています。
・ユニバーサルデザインを採用して、段差のないフロアとし、エレベーターを設置しました。
・適切な温湿度環境を確保できる設備を設置しています。
・感染症対策も考え、オフィスレイアウトはゆとりを持たせた配置としています。
・環境試験室は、各排気装置の使用状況に応じて換気量を自動調節するシステムを導入し、作業者の薬品吸入回避と分析機器の精度確保を両立しました。
・当社の業務は現場での仕事が多いため、作業服(夏冬、防寒服等)、長靴(夏冬)、ヘルメット等1人1人の持ち物がたくさんあります。このため、乾燥室を設け、これらをまとめて置く個人用の棚を設置しています。乾燥室は部屋全体の換気をよくして翌日までに作業服等が乾くようにしています。
ゾーニング・平面計画
・事務室をオープンフロアにすることで部門間連携を活性化させるつくりとし、書棚やパーテーションで柔らかく空間を仕切ることで心理的にも良好な室内環境を創出します。
・出入口は来訪者用と職員用を分け、西と東に配置しています。
・建物内部は、一般の人が入れるパブリックスペースと、セキュリティーを通って入るセミパブリックスペースにエリア分けしています。
・防犯及び管理上の観点から来訪者の出入りを確認できるように総務部を配置しています。
敷地面積 9,707㎡
延床面積 3,383㎡(内訳:事務所棟2,081㎡、倉庫資材庫棟1,302㎡)