株式会社北開水工コンサルタントロゴ

社長挨拶

森田 康志

株式会社 北開水工コンサルタント

代表取締役社長 森田 康志

 北開水工コンサルタントは、1967年、十勝川の流量観測や河川測量を行う北開水工測量として、北海道帯広の地で産声を上げました。1969年に音更町に社屋を新築するとともに、河川に関する各種調査や計画設計、システム開発等に事業内容を拡大し、1983年には株式会社北開水工コンサルタントとして新たなスタートを切りました。現在の事業内容は、寒冷地河川の水や水に含まれる物質の観測・計測、河川に生息する動植物等の生物とその生息環境の調査、河川管理施設の点検及び評価、河川巡視及びダム管理支援と、時代のニーズに合わせて事業範囲を拡大してきました。活動エリアも、十勝川をはじめとして、石狩川、天塩川等道内の13の一級河川にすべてに広がり、札幌、旭川、留萌、網走、釧路の5箇所に支店を設置しています。
 本年3月には帯広市内に本社新社屋が完成し、4月中旬に移転を完了しました。創業の地である帯広市に戻る形になりましたが、十勝の会社であるという自負は変わりません。当社は災害時に活動する会社であるため、新社屋は災害時のレジリエンス強化を図っており、1000年に1度起こる規模の洪水時でも浸水しない基盤の高さになっている他、BCP対策として、停電時や断水時にも活動が継続できるよう、電気・水といった緊急用インフラ整備を充実させています。また、脱炭素に取り組み、建物の高気密・高断熱化、太陽光発電の利用、空調や照明の高効率化設備を導入することで、使用する一次エネルギーを通常の建物に比べて55%削減し、十勝管内の民間施設では初めてとなるZEB Readyに環境省から認定されました。敷地内には緑地がありますが、ここには十勝の郷土種を植え、社員みんなで、時間をかけて「すいこうの森」を育てていく計画を進めています。
 当社のモットーは現場第一主義です。まずは現場に行き、現場を見て考えることが、最も重要なことだと考えています。当社には現場が好きな職員が揃っており、誰よりも現場を見て、知っていることを誇りにしています。この伝統は大事にしていきたいと考えています。また、当社では、河川巡視にタブレットを用いるシステムを自社開発して、現場作業の軽減・効率化を図るとともに、マルチビーム測深器、3Dレーザースキャナー、UAV等の計測機器を導入し現場で活用するなど、新技術の導入にもこれまで積極的に取り組んでいます。北海道開発局のi-Con奨励賞を業務部門で3年連続受賞したのは当社だけであり、引き続き現場で活用できる新たな技術開発に取り組んで行きたいと考えています。
 発注者とのコミュニケーションをしっかりと図り、課題を把握すること、現場に根ざし課題解決に確実につながる解答を見つけること、その過程を通じて発注者からの信頼を高めること、これらのことが当たり前にできるよう、社員一人一人が、一つ一つ愚直に仕事に取り組んでまいりますので、ご理解、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2022年8月