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豊平川花魁淵 現地合同調査を実施

2015年7月29日、豊平川花魁淵の現地合同調査を実施しました

 

①前田 近年、道内河川では河床低下の進行が問題視される場面が増加して来ています。豊平川上流部でも、かつて砂礫に覆われていた河床が露岩化し河床低下が進行しています。

 北海道大学工学部(水文水工学研究室:清水教授)では、岩河床変化の検討を数値計算などにより行うこととしています。このため、弊社は豊平川花魁淵地区における岩盤河床の現況地形を把握するため詳細な3次元地形計測の協力を行いました。

 

調査状況

ph2

 調査は、7月29日から31日までの3日間、豊平川の花魁淵(札幌市南区の藻南公園付近)で、最新の計測機器を用い詳細な地形計測を行いました。調査範囲は、ネックポイントと言われる花魁淵の滝を中心に上下方向に約800m区間で、調査は北海道大学・北開水工コンサルタント・札幌開発建設部・寒地土木研究所・南の沢川岩盤河床勉強会(ドーコン・水工技研・水工リサーチ等)との合同で行いました。

③先生④前田

⑤前田ph6

⑧先生⑦田守

 調査方法は、地上部をパルス式レーザによる陸上型3次元レーザスキャナ、水面下を水中音波技術から開発された水中3Dスキャナーと空間的な流速分布を把握することが出来るADCPを組合せて詳細な地形計測を行いました。あわせて、ドローンによる写真計測を行い、簡便な手法とその精度についても検証しました。

 

ドローン撮影動画

 

 

3次元点群データ

※3次元地形モデルについては、現在データ整理中です。

 

 

使用機器

①地上レーザー

①地上レーザー

②マルチコプター

②マルチコプター

③3D水中ソナー

③3D水中ソナー

④自動追尾TS

④自動追尾TS

⑤ADCP

⑤ADCP

⑥GNSS

⑥GNSS

使用機器 用 途
①地上レーザー 陸上部の3次元地形計測に使用しています。
空撮画像より取得した3次元データとの比較を行い精度検証に使用します。
②マルチコプター 空撮画像を基に画像解析し陸上部の3次元データを取得しました。
③3D水中ソナー 水中部の河床形状を把握するため3次元データを取得しました。
小型盤のマルチビーム測深器で今後河川深浅測量への活用有効性を検討します。
④自動追尾TS 水中ソナーが使用できない水中極浅部の河床形状を把握するため、
単点計測を行っています。自動追尾計測活用による省力化も検討しています。
⑤ADCP 水中部の河床形状を把握するため3次元地形データを取得しました。
合わせて周辺の流速分布状況を計測しています。
⑥GNSS レーザー計測の基準点、空撮の標定点座標の計測に使用しています。
TS観測と同様に水中極浅部の河床形状を把握するための単点計測を行っています。