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第2回 北開水工フォトコンテスト審査結果発表

 「第2回北開水工フォトコンテスト」を2014年12月1日から2015年11月6日に募集を行い実施しました。
 応募総数70点の中から、北海道写真協会帯広支部の支部長・副支部長をはじめ、会友の皆様による審査のうえ、各部門のグランプリ、準グランプリを決定いたしました。無題

 

応募総数:70作品(「水環境」部門:18作品 「生き物」部門:34作品 「働く職員」部門:18作品)
審査方法:北海道写真協会帯広支部の支部長・副支部長・会友による選考
     写真には投稿者の名前と役職は付けず公平を期した。

 

水環境部門

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「秋の小川」 松川 優一さん

~講評~
 見ていてなぜかとても惹きつけられる作品です。理由は、構図が安定していること(手前の影が三角形のどっしりした構図になっています)、斜光線の半逆光という光の捉え方がうまい、露出も適正で、色飛び・シャドーのつぶれがない、など技術的なレベルの高さにあるように思います。

~受賞者の言葉~
 自宅のそばにある小道を家族で散歩していた時に見つけた何気ない景色です。この時の日差しと紅葉の具合がとてもきれいだったので写真に収めました。
 あまりに熱を入れ過ぎてぬかるみに足を取られくちょぐちょな足で帰ったことを思い出しますが、このような栄えある賞をいただけたのであれば、それはそれでいい思い出に。
 ありがとうございました。

 

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「七夕にカヌーを満喫」 加藤 三明さん

~講評~
 このジャンルの中では意表をつく作品で、水と人の関わりを表した印象深い作品となりました。夕日の赤みを帯びた光線の中で、水門を背景に、カヌーを手前にバランスよく配置しています。願わくは、空の面積がやや多いので空を半分にしその分手前の水の面積を増やすと落ち着いた構図になったでしょう。

~受賞者の言葉~
 初めて会社で取り組んだ水辺でカンパイ、協力会社も招いて、みんなで楽しみ、その状況をうまく撮影することができました。
 次回は、是非、グランプリをねらいます。

生き物部門

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a-「生き物部門」【休憩】下川町P8180805

「休憩」 小坂 英輝さん

~講評~
 小坂さんの作品には優れたものが多く技術の高さを感じます。カエルとハチで迷ったのですが、思い切りの良い、正面から迫ったこの作品を選びました。周りの空間を限界まで切り捨て、マクロレンズの被写界深度の浅さを利用して目にのみピントをドンピシャリ当てました。とても強烈な印象をあたえる作品です。

 

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「散歩道」 高川 慎太郎さん

~講評~
一見生物はいないように思いますが、この背景にはたくさんの生き物が共生している豊かな生物圏が広がっていることを暗示させる奥深い作品です。知床世界遺産10周年というタイムリーな時に撮りました。その意味で貴重な価値を持つ作品です。

~受賞者の言葉~
 まさか,準グランプリとは・・・ 間違いではないですよね??(笑)
 準グランプリを受賞でき,とても嬉しいです!!
 この写真を撮った日はあまり天候が良くなかったので,写真は撮れないかなと思っていたのですが,ちょうど知床を周っているときは雨が止んでいたのでたくさん撮りました。
 その中の一枚がまさかこのような賞を受賞できるとは・・・
 来年は準ではなく,グランプリを狙いたいと思います。ありがとうございました!!

働く職員部門

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a-「働く職員部門」【河床捜索者】サンルダム_P8180765

「河床捜索者」 小坂 英輝さん

~講評~
 御社らしい、働く職員を写した作品を選ばせていただきました。これも正面から堂々と撮影し、また手前の水の面積を空よりも大きく取り安定した構図になっています。撮影技術の高さ、作品作りの感性の豊かさを感じる作品です。

~受賞者の言葉~
 数ある応募作品の中から選出していただき大変光栄に思います。昨年度は「生き物部門」で準グランプリを頂きました。
 が、某次長にグランプリを持って行かれた悔しさを今でも覚えています。
 今年度は、常にカメラを持ち歩き、業務の合間を見て風景・生き物・人物の写真を撮りました。
 何気ない瞬間かもしれませんが、常に意識していたことが撮影に繋がり、選出していただけたポイントかと思います。
 来年度も是非応募させていただきます。
 最後に、「働く人」部門作品のモデルとなった旭川支店の惣万君に深く感謝のみ申し上げます。

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「孫娘!」 新庄 興さん

~講評~
 昨今、人物を撮影することは肖像権などで難しくなってきており、そのせいか応募者が限られているように思いました。それで若干、趣旨を拡大解釈し、生き生きとした人物写真を選ばせてもらいました。この写真は、なにより右の女性の髪がなびいて躍動感のある印象深い作品になっています。

~受賞者の言葉~
 自分でいい写真だなと思っていた作品ではなく、これは趣旨にも合わない作品だなと思っていた作品が選ばれ、自分でも戸惑っています。
 今度は自分でこれだと思うものが賞になるように頑張ってみたいと思います。


 

北海道写真協会帯広支部 支部長 西島 啓喜 氏よりコメントを頂きました。

【審査について】
 今年も御社のフォトコンテストの審査のご依頼を受け楽しく拝見させていただきました。審査は昨年同様、支部長 西島啓喜(元公立学校教職員美術展招待作家)、副支部長 吉仲 功(写真道展会友)が行いました。今回は最初からすべて(70点)をA4にプリントして審査をしました。
 コンテストの審査方法には二通りの方法があって、(1)実力次第でひとり何点でも入賞させる、(2)ひとりの入賞点数を制限しなるべく多くに人に入賞の機会を与える。
 御社のコンテストの目的は「写真技術の向上」にあるとお聞きしていますので、後者の方法を取らせて頂きました。従って、賞に入らなかった作品の中にも優れたものが多数あったことをご了承下さい。
 審査の過程は、まず、荒選りとして、①ピントの悪いもの、②露出の過多・過少のもの、などを排除しました。この段階で約半数に絞りこみました。
 この後は、賞にふさわしい作品を4-5点選び出し、重複入賞者も考慮しながら最終的に各ジャンルのグランプリ、準グランプリを決めさせてもらいました。

 

【総評】
 今年も多くの作品が寄せられ絞り込みに苦労しました。中には惜しい!と思われる作品も多数ありました。
 一つは、水平線が真ん中に来ている作品。是非、水平線を1/3位、上か下かに決めて自分の主張を明示して下さい。そうすると作品の印象がより強くなります。
 ピントの悪い作品は、特別な場合を除き、最初の段階で外されますので是非ピントの合った作品を作って下さい。安いレンズ・カメラでも、機械任せにせず少し絞るとピントがシャープになります。
構 図で言えば、主役のみでなく、何かの脇役を添えると主役が引き立ちます。また三角形の構図を意識してください。正三角形は安定、逆三角形は不安定、主題により使い分けます。
 是非このコンテストが続けられ、研鑽されますことをご祈念いたします。

表彰状授与式を行いました

 受賞された方々への表彰状授与式を12月25日、本社講堂にて行いました。
 式では、事務局よりフォトコンテストの趣旨を簡単に説明した後、受賞作品をスクリーンに投影し発表しました。
 表彰状授与後、受賞者からの喜びの言葉や撮影された時の状況撮影についてコメントを紹介しました。

年賀状へ採用しました

 本年の年賀状の図柄について、フォトコンテストに投稿された作品の中から、「河床捜索」(札幌支店 小坂 英輝さん)を採用し、関係機関の皆様へ発送いたしました。